大島弓子限定⚡️少女マンガ meets デヴィッド・ボウイ
70年代から80年代にかけて、日本の少女漫画にデヴィッド・ボウイの面影のある美形キャラクターが数多く登場しました。自身、大島弓子作品でボウイを知った実行委員k8さんは 「デヴィッド・ボウイ 変幻するカルト・スター」野中モモ著 を読んで覚醒、少女漫画に出てきたボウイ的キャラクターを徹底リサーチしました。
その人の名前を初めて目にしたのは、漫画家大島弓子の作品です。(作品名は忘却の彼方です。)
様々なかたちで、作品に投影されていると思うのですが “海の向こうにお化粧をした美しい人がいるんだ!”という印象でした。
のちにリアルなボウイを目にして、端正で高貴な貌立ちに左右の瞳孔の色が違うことがミステリアスな雰囲気を醸し出し異界の麗人!だと思いました。
そして、縦横無尽な感性と変幻自在な自己演出に”こんな人がいるんだ!”という驚き!!まるで少女マンガにでてくるキャラクターのようでクラクラしました。
大島弓子の作品には、
お化粧をしてロック・ミュージシャンに扮する男の子『ヒー・ヒズ・ヒム』
女装する男の子や男性『パスカルの群れ』『7月7日に』
自分は人間になる前の段階の仔猫だと信じる『綿の国星』
両親からの愛の喪失を埋める為に、過食とダイエットを繰り返す少女『ダイエット』
急速に老化が進む病気の少女『8月に生まれる子供』
そのテーマは、一時代前を行き且つ多岐に渡っています。
そして、困難な立場や、状況に置かれた人物たちやマイノリティへの優しい視線は「多様性を受け入れて行こうね。」と言っているように思います。そして、「どんな場所にあなたがいても、きっと未来は美しい。」とも。
デヴィッド・ボウイは「生きることは難しくて、色々なものが僕達を追い詰めているけど”この世はタフで厳しい所だ”という事実を受け入れてしまうと、遠くに光が見えてくるものなんだ。」と語っています。
『バナナブレッドのプディング』のラストシーン。
主人公|衣良の姉|沙良がお腹の中の赤ちゃんに 「男と女、どちらに生まれた方が生きやすいか」 と聞かれ 「どっちも同じように生きやすいことはない。」と答え、やり取りの最後に 「生まれてきて ごらんなさい」 「最高に素晴らしいことが待ってるから」 と答えます。(沙良自身も最高に素晴らしいことに出会っていないのに)
この二つは、とても似ていて希望に満ちたメッセージです!
ボウイ初主演映画「地球に落ちて来た男」の印象的なセリフ「困難を乗り越えて、星を目指そう」につながっていませんか?
さて、大島弓子作品のどこにボウイ、もしくはボウイ的キャラクターがでてくるか?
『七月七日に』
健太郎はヤングアメリカンと言われています。
『毎日が夏休み』
主人公スギナが電話でオトーサンに「君が必要なんだ」と言われる場面の「キミガヒツヨウ」という大文字に、『スターマン』の”君に電話したんだよ”を連想したのは飛躍し過ぎ?
などなど、探せばもっともっとあると思います。
ボウイファンには、大島弓子ファンも多いと思いますので、他にご存知の方はぜひ教えてください⚡️
「ジギー・スターダスト」新潟上映委員会
フロア・ディレクター担当 k8